プログラム

第35回日本呼吸器外科学会学術集会 会報(第3報)

第35回の学術集会を下記の要領で開催いたします。
会長 吉野一郎
(千葉大学大学院医学研究院 呼吸器病態外科学)

【会期】2018年5月17日(木)〜18日(金)
【会場】幕張メッセ(千葉市美浜区)
【演題登録期間】2017年10月 3日(火)〜12月 5日(火)
演題申し込みはUMINを利用したオンライン演題登録といたします。要望ビデオでは応募時にビデオそのものをご登録ください。審査詳細はホームページ(http://www.jacs35.umin.jp)にてご確認ください。
【テーマ】「アートとエビデンスに基づいたプラクティスを目指して」
【プログラム(予定)】

1 報告事項 Business report
 理事長報告
 学術委員会報告
 GTCS報告
 NCD報告
 肺癌登録合同委員会報告

2 日本呼吸器外科学会賞受賞講演 JACS award

3 国際学会との共同シンポジウム
  Joint symposium with international society

 ESTS-JACS Joint session

4 会長講演 Presidential lecture

5 特別講演 Special lecture
 『新専門医制度の理念と今後(仮題)』吉村博邦
 “Concept and perspective of the new board certified system in Japan”

6 教育講演 Educational session
 『筋皮弁テクニック(仮題)』
 “Technique of musculo-cutaneous flaps for the thoracic diseases”

 『臨床研究のススメと進め方(仮題)』
 “Introduction and progression of clinical study”

『Organ engineering』
 “Organ engineering”

7 インターナショナルセッション International session

8 特別企画 Special session
呼吸器外科におけるconsensusとcontroversy
Consensus and controversy in the field of general thoracic surgery

呼吸器外科の日常臨床における判断は、高いレベルのエビデンスを元にしたガイドラインよりも経験の蓄積や技術・機器の進歩によって形作られて来たコンセンサスによるものが多い。呼吸器外科領域においては現在どのようなエビデンス、コンセンサスがあり、どのような新たなエビデンスの創生が望まれるか。6つの課題に関するコンセンサスと未だ議論のある点(controversy)について、事前アンケートを元に討論する。
事前に各演者には、各テーマについて、未だ議論のある点についてアンケートをとっておく。事務局は同じアンケートを評議員全員に行い、取りまとめておく。司会と各演者はその結果を共有しておく。
発表はまず司会が各課題について説明した後、各演者がアンケートに対する回答とその理由をレビューしていただく(各10分、計20分)。次いで質疑応答を行い、事前アンケートの結果なども紹介して司会が総括する。1課題あたり40分を割り当てる。司会と演者のプロフィルは抄録号に掲載し、発表時には省略する。


課題1 末梢小型非小細胞肺癌における積極的縮小手術:適応と術式選択の現状を探る!
課題2 切除可能IIIA-N2期非小細胞肺癌に対する集学的治療:目指すべき方向性は何か?
課題3 悪性胸膜中皮腫の外科治療:EPPは必要ない?
課題4 転移性肺腫瘍の治療戦略:実臨床ではどうしてる?
課題5 難治性続発性気胸の治療選択:手術かインターベンションか?
課題6 気管・気管支狭窄・閉塞に対する治療戦略:手術かインターベンションか?

この一年のトピック
Topic of this year

この1年の呼吸器外科領域の国際的な業績をコンパクトにまとめて紹介する。

Research mindとcareer development
Research mind and career development

目覚ましい国際的な成果を上げてきた新進気鋭の若手呼吸器外科医に、これまで積み上げてきた実績とともにresearch mindの重要性について語っていただく。
1 Harold Ott “Decellularization and recellulariization technology”
2 Wolfgang Jungraithmayr “Innovation in lung transplantation”
3 Marcelo Cypel “Ex-vivo lung perfusion”

手術イラストコンテスト
Surgical scheme contest

近年電子カルテの普及により手術記事は文字情報のみになることが多く、術野の視覚的記録は主にビデオ画像となっている。一方、修練医にとっては手術イラストを描くことは手術を3次元的に理解し、ピットホールを学び記憶することに役立ってきた。本企画では日常診療で記録した手術イラストを公募し、フロアで披露する。なお学術集会参加者に最も印象深いイラストに投票していただき、2日目の午後に発表する予定である。
1手術につき1−3枚のイラストのコピーをPDF化したものを、病名、術式、手術年月、コメント(200字以内)を登録していただく。施設責任者の承認が必須で、優秀な作品を50品ほど選出して採択する。1日目午前中にポスターと同様に掲示板に頒布していただき、参加者の推薦(あらかじめ参加証に頒布してある投票券を作品脇に設けた箇所に投票して計算)が最も多かった作品を2日目の午後に発表する。


4Kでみる呼吸器外科の世界
The 4K world of general thoracic surgery

4Kモニターで、呼吸器外科手術の第一人者の手術を堪能する。
「生体肺移植」
「肺癌のリンパ節郭清」
「VATS気管支形成術」
「VATS肺葉切除+リンパ節郭清」
「完全VATSによる区域切除」
「細径VATS」
「ICGを用いた区域切除」
「Single port VATS」

9 シンポジウム Symposium
慢性肺疾患を合併した肺癌の治療戦略
Therapeutic strategy against lung cancer with chronic lung diseases

呼吸器外科の主要な対象疾患である原発性肺癌は、様々な肺疾患(特発性肺線維症、慢性肺気腫、膠原病肺等)を背景にしていることが多く、手術や術後の短期・長期成績に影響を及ぼし得る。課題克服のための取り組みについて論じていただく。(基調講演 日本医科大学 吾妻安良太 先生、指定演者2名、公募4名)

画像支援技術の進歩と手術への応用
Development of image-guided surgery

従来の放射線画像に加えて、三次元再構成技術による術前シミュレーション、蛍光色素等を応用したマーキング技術、さらにはハイブリッド手術室を使用した小型肺癌の縮小手術など呼吸器外科の手術の精度を向上させうる新しい技術の応用が模索されており、一部は実用化されつつある。本セッションでは縮小手術を安全・確実に行うための小型肺癌の局在同定や区域間線の可視化などに焦点に各施設の取り組みについて発表していただく。

10 パネルディスカッション Panel discussion
肺移植の現状と論点
The status quo and issue in lung transplantation in Japan

我が国の肺移植は、改正臓器移植法ののちも、微増にとどまっており、ドナー提供施設の充実やアロケーションシステムの構築などが望まれている。疾患別にも肺高血圧症に対するプロスタノイドや肺リンパ脈管筋腫症に対するmTOR阻害剤など内科的治療も進歩しており、その適応が議論される機会が増えた。さらに術前の右心不全や術後早期の左心不全に対する呼吸循環補助技術の進歩により、周術期管理法も変わりつつある。肺高血圧症に対する肺移植の現状と課題について議論していただきたい。

末梢小型肺癌における区域切除後遠隔期の課題
Issues in the long-term outcome following pulmonary segmentectomy for peripheral small lung cancer

日常臨床における区域切除は末梢小型肺癌の治療オプションとして定着してきたが、JCOG0802/WJOG4607Lのsub解析では決して葉切除よりも低侵襲な手術ではないことも示されている。ここでは、遠隔期における課題として、同側他肺葉や同一葉に生じた再発や第二癌の発症状況とその対処法、肺機能温存効果等について論じていただき、論点の整理を試みる。

IV期肺癌における呼吸器外科の役割は拡大しているか?
Is the role of surgery in the management of stage IV non-small cell lung cancer expanding?

近年の画像診断の進歩はより微小な遠隔転移の検出を可能にし、IV期が層別化されるようになった。さらに分子標的薬の登場によりIV期非小細胞肺癌患者の担癌生存期間が延長している。このような中、胸膜播種やオリゴメタスターシスを有する肺癌における外科治療の役割を再考する必要はないか。集学的治療のオプションとしての外科治療について論じていただく。

11 要望演題 Requested oral presentation
術後合併症Postoperative complication
新TNM分類New TNM classification in lung cancer
開胸後疼痛症候群 Post thoracotomy pain syndrome
再発気胸Recurrent pneumothorax
新技術・機器Novel technique/device
気道疾患Management of airway diseases
基礎研究(悪性)Basic research in thoracic malignancies
基礎研究(移植・良性)Basic research in benign diseases and transplantation
重症筋無力症の手術と管理 Myasthenia gravis
高難度VATS(単孔、形成等) Highly technical VATS
術前N診断 Preoperative diagnosis of nodal factor
N2非小細胞肺癌に対する集学的治療 Multimodal strategy for N2 NSCLC
低侵襲のための工夫Less-invasive procedure
胸腺上皮性腫瘍 Thymic epithelial tumors
呼吸器外科医の育成法Training of general thoracic surgeons
高齢者肺癌 Surgery for elderly patients
ロボット支援手術 Robotic surgery
肺静脈断端血栓Thrombosis at the stump of pulmonary veins

12 要望ビデオ Requested video presentation
有瘻性膿胸の治療 Management of pyothorax with fistula
サルベージ手術Salvage surgery
気管・気管分岐部手術Surgery of the trachea and carina
頚胸境界領域の手術 Surgery of the cervico-thoracic border
大血管に浸潤した悪性腫瘍の手術(大動脈ステント治療を含む) Surgery for malignancies invading thoracic aorta (including endovascular stent)

13 一般講演(O)
14 一般ビデオ(V)
15 ポスター(P)

【講習会】
 医療倫理講習会(前日午後)
 医療安全講習会(1日目プログラム終了後)
 感染対策講習会(2日目閉会式後)
【呼吸器外科教育セミナー】(5月19日(土))
【学術集会事務局】
 千葉大学大学院医学研究院 呼吸器病態外科学(呼吸器外科)
 〒260-8670 千葉市中央区亥鼻1-8-1
 電話:043-222-7171,FAX:043-226-2172
 E-MAIL:jacs35@ech.co.jp